基本的にはどのブランドでも、使う人のレベルや目的に沿った道具選びができると書きました。
つまりどのブランドでも誰しもが使いやすい初心者向け商品もあれば、トッププレーヤーにとっては最高のパフォーマンスを引き出してくれる上級者向け商品もあるということです。
さて部活の道具選びあるあるでこんなことがよくあります。
先輩
俺が使ってるこのラケットすごく調子いいんだよ!
お前もこれと同じの買って来いよ!
この先輩は良かれと思ってかわいい後輩に自分が信頼するラケットを紹介しました。
後輩も部活内で一番上手な先輩が勧めてくれたラケットを使いたいので、さっそく週末にお父さんに頼み込んでショップに買いに来ます。
ところが店員さんからは期待外れ、がっかりするような返事が…
店員さん
ごめんなさいね。でもこのラケットはおススメできないな。
流れを考えると店員さんの対応が残念に見え、買いに来た親子もかわいそうに見えてきますね。
ただ店員さんがおススメできないと言ったのにはキチンと理由があって…
この先輩に勧めてもらったラケットは実はかなりの上級者向けの商品で、しかも非常に重量の重たいものでした。何も知らずにまだまだ筋力も技術も未熟な新入部員が使うと、使いにくいどころかケガをしてしまうリスクだってあり得るので、店員さんはおススメできなかったのです。
部活は一般的に入部から引退まで2年ちょっとしかない期間限定の活動です。この短期間で必死に練習し試合で結果を出さなければいけない、人によっては人生で最初で最後の真剣なスポーツへの取り組みです。
にもかかわらず、道具が原因でケガしてしまったらその間の練習はできませんし、タイミングによってはそのまま引退なんてことにもなりかねません。
ここでも例えを出しますが、車に置き換えても同じで、超高性能で誰もが憧れるようなスポーツカーはほとんどのドライバーにとっては運転しづらいものです。最悪の場合コントロールできずに事故を起こしてしまうことは容易に想像できます。
ただ同じメーカーから誰でも安心して乗ることができるような車もラインナップされていたりしますよね。
憧れやデザインで選ぶのもアリとは前述しましたが、このケースのように避けなければいけないケースもあります。本サイトでは少しでも安心な道具選びができるように、主に初心者に向けて選ぶべき商品を紹介しています。
またもしショップなどで店員さんから商品選びを手伝ってほしい場合は、可能な限りそのスポーツの専任担当がいるショップを頼りたいものです。ショップ選びについては後述しますね。